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- 【イベント】エリザベス・ストラウト×小川高義「わたしたちの大好きなエリザベス・ストラウトと語ろう!」『ああ、ウィリアム!』刊行記念トーク @ SPBS本店&オンライン
26歳の作家デビューから今日まで、発表した作品は計9作と寡作でありながらも、現代アメリカ文学界の中で確固たる地位を築いている作家、エリザベス・ストラウトさん。2008年刊行の『オリーヴ・キタリッジの生活』ではピューリッツァー賞を受賞し、ドラマ化されるなど、注目を集める彼女の作品は、オバマ元大統領の読書リストにも頻繁に名前が挙がります。
そんなエリザベス・ストラウトさんの待望の新作『ああ、ウィリアム!』が、来る12月5日に発売されます。
『ああ、ウィリアム!』は、2017年翻訳刊行の『私の名前はルーシー・バートン』の姉妹篇と言える作品。主人公のルーシーが、田舎町アムギャッシュを出て一緒になった前夫のウィリアムと、彼の亡母ゆかりの地を訪ねる旅に同行する物語です。ウィリアムと過ごした日々の記憶や娘たちとの会話を通し、ルーシーの結婚生活と今までの人生を振り返ります。
SPBSでは、『オリーヴ・キタリッジ、ふたたび』以来、実に2年ぶりに新作を読めるこの機会に、現地のエリザベス・ストラウトさんとオンラインでつなぐトークイベントを開催します。
前半では、エリザベス・ストラウトさんに参加者からの質問にお答えいただき、一節の朗読を行っていただきます。また、後半では、エリザベス・ストラウトさんの作品を6作にわたり翻訳してきた翻訳家の小川高義さんに会場にお越しいただき、エリザベス・ストラウトさんとその作品の魅力をお話しいただきます。
ブッカー賞最終候補となった本作は、きっと日本の読者にも、素晴らしい読書体験をもたらしてくれることでしょう。エリザベス・ストラウトさんの作品が好きな方も、これから読んでみようと思う方も、年末のギフトのような1冊を、じっくり味わってみませんか。
▷ ゲスト
エリザベス・ストラウトさん/作家
1956年にメイン州ポートランドで生まれる。 ベイツ大学を卒業後、シラキュース大学法学部で学位を取得。 26歳のとき作家としてデビュー。 2008年に発表した第三長篇『オリーヴ・キタリッジの生活』 でピュリッツァー賞(小説部門)およびバンカレッラ賞を受賞。 同書はフランシス・ マクドーマンド主演のドラマ版もエミー賞を受賞するなど好評を博した。2016年に第五長篇『私の名前はルーシー・バートン』 を発表(以上すべて早川書房刊)。本書はその姉妹篇にあたり、 2022年のブッカー賞最終候補に選出された。 ニューヨーク市在住。
小川高義(おがわ たかよし)さん/翻訳家
1956 年生,東京大学大学院修士課程修了,英米文学翻訳家, 東京工業大学名誉教授 訳書『私の名前はルーシー・バートン』『 何があってもおかしくない』『オリーヴ・キタリッジ、ふたたび』 エリザベス・ストラウト,『この道の先に、いつもの赤毛』アン・ タイラー(以上早川書房刊),『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ, 『グレート・ギャッツビー』フィッツジェラルド,他多数。
メリ・ジョイスさん/通訳
▷ 書籍について
『ああ、ウィリアム!』
著者:エリザベス・ストラウト
訳者:小川 高義
出版社:早川書房
発売日:2023年12月5日
定価:2,970 円(10%税込)
▷ 開催概要
■ エリザベス・ストラウト×小川高義「わたしたちの大好きなエリザベス・ストラウトと語ろう!」『ああ、ウィリアム!』刊行記念
■ 日時:2023年12月9日(土)11:00-12:30
■ 定員:
① 会場参加 25名
② オンライン&アーカイブ視聴 定員なし
■ 参加費:
① 会場参加チケット 2,200円(税込) *書籍は当日会場でご購入いただけます
② オンライン視聴チケット 2,000円(税込)
■ 会場:
① SPBS本店[MAP]
② オンライン参加の方はZoom ウェビナーのURLからご視聴ください。
■ お申し込み
こちらのリンクからお申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
*お申し込み時に、エリザベス・ストラウトさん、小川高義さんへの質問がございましたら、備考欄へご記載ください。
*定員に達した場合、その時点で受付を終了いたします
■ 協賛 BOOK MEETS NEXT実行委員会
▷ 注意事項
・当イベントはチケットをご購入いただいたすべてのみなさまに後日アーカイブ動画をお
送りします。イベント終了後1週間(土日祝除く)以内に視聴リンクをお送りし、視聴期
限は約1カ月となります。
・お客さまのご都合によるキャンセルは、原則お受けしておりません。
▷ 過去の関連イベントレポートのお知らせ
■「私たちは、簡単に人間に失望してはいけない」──小川高義さん×山崎まどかさん エリザベス・ストラウト『何があってもおかしくない』刊行記念対談
*本記事は、2018年12月7日にSPBS本店で開催された、エリザベス・ストラウト『何があってもおかしくない』刊行記念トークイベントの一部より構成したものです。
寡作ながらも、リアルなキャラクター像や心情の巧みな描写が共感を呼び、世界中の多くのファンを魅了するストラウト。その作品は、ピューリッツァー賞、ストーリー賞など名だたる賞を受賞し高い評価を受けています。彼女の作家としての独自性や新作の見どころは? 本作の翻訳を手がけた小川高義さんと、コラムニストの山崎まどかさんに語っていただきました。
■ レポートはこちら→
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このところ、ウィリアムはつらい目に遭っている。 そんな人はめずらしくもないとして、 いまの私はどうしても言わずにいられない。現在、彼は七十一歳。
二度目の夫となったデイヴィッドは、昨年、世を去った。 その悲しみのさなかにウィリアムのことでも悲しくなった。まあ、 その、悲しみというのは、自分一人で抱えるもので、 だから恐ろしいのだと思う。たとえて言えば、 ずっと続くガラス張りのビルの外壁を伝っていって、 それが誰の目にも見えていない──。
ともかく、いま話したいのはウィリアムのことだ。
(『ああ、ウィリアム!』より)