本と編集の総合企業

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【10/6開催】『色と形のずっと手前で』刊行記念イベント「社会と、生活の、オルタナティブを探るための対話ワークショップ」──長嶋りかこ×清水淳子@SPBS TOYOSU

【10/6開催】『色と形のずっと手前で』刊行記念イベント「社会と、生活の、オルタナティブを探るための対話ワークショップ」──長嶋りかこ×清水淳子@SPBS TOYOSU

 

お知らせ

本イベントは台風の影響を考慮し、当初予定していた9月1日(日)から10月6日(日)に延期となりました。

 

グラフィックデザイナーである長嶋りかこさんによる初のエッセイ集『色と形のずっと手前で』が2024年7月に刊行されました。
 
「母」となったことで見えてきた、この社会で当たり前とされていることと、子育ての間にある歪み。ジェンダー不平等が深く染み付いた資本主義社会の中で、子どもを通して見えてきた景色。
長嶋さんが日々書き残していたメモをもとに出来上がった、とても個人的な内容のエッセイである本書には、刊行後多くの読者からさまざまな感想が寄せられたといいます。
 
SPBS TOYOSUでは本書の刊行を記念して、トークと対話のワークショップを実施します。
ゲストは著者の長嶋さんと、子育てを行いながら視覚言語のデザインに関する研究やグラフィックレコーディングを実践されている清水淳子さんです。
 
お二人によるトークの後、後半では参加者それぞれが日々のモヤモヤや、社会の歪み、ジェンダーギャップを感じた経験などを持ち寄り、その先に有り得るより良い社会の形を想像するための、対話とグラフィックレコーディングのワークショップを行います。
 
この社会の仕組みの問題点を捉え、属性も生活スタイルも異なるさまざまな人々がわかり合い、共に生きていくために必要なこととは何か。子育てをしている方もそうではない方も、たくさんの方のご参加をお待ちしております。
 

長嶋りかこさんコメント

本を読んでくれた方たちからいろんな感想を頂きました。その感想は、初めましてであってもそうでなくても、極めて個人的で社会的なメッセージに溢れていました。その声に触れていると、私たち僕たちが考える”より良いあり方”は既存の枠にはもう無いのかもしれないし、どうしたらより良くなるのかをみんなで考え対話する場がつくれないだろうか、なんて次第に思うように。けれどそれはどちらかと言えば私にとっては不得意なこと。

どうしようと思っていたある日、インスタでグラフィックレコーダーの清水淳子さんがこの本についてストーリーにアップしてくれたのを目にしました。彼女の短い言葉の中には、彼女の切実さに溢れていました。彼女の存在は知っていても、お会いしたことのなかったデザイナーです。ふと、清水さんと一緒にやりたい、と思いました。彼女の職能に頼りつつ、これまで見えてこなかったさまざまな声を視覚化しながら、異なる他者と生きることについて、できるだけ具体的に考える対話の時間を持つことができたりしないかなと。

彼女のインタビューを読むと興味深い言葉がありました。

『グラフィックレコーディングをすると、まずみんなグラフィックが描かれている紙の方を向くんですよね。向かい合うんじゃなくて、同じ方向を向く空間がつくられる。そして、そこに自分たちの意見が集まっているという認識がうまれ、「私」と「あなた」で話すのではなく、いったんグラフィックを介して話すようになる。「I vs You」じゃなくて、「We & We」になれるんです』

ジェンダーギャップについて考える時、男 vs 女という構造ではなく、We & We という心持ちであれたら、その対話はきっと何か一歩前に進むものになるのではないか。より良いあり方を考えるという方向だけ一致していれば、そのWeにだってたくさんのグラデーションがあることも、客観的に認識できる機会になるのではないか。そして視覚化することで、変化に繋げるための行動や心持ちを具体的に考えることができないだろうか。
そんな期待を抱きつつ、この対話の時間を、清水さん、そしてSPBSの加藤さんと杉本さんのご尽力のおかげで開催できることになりました。ありがたいことです。

私も清水さんもSPBSさんも、来てくださるみなさんが安心して話すことができる時間にしたいと思っています。
本を読んでくださった方はもちろん、そうでない方もウェルカムです。
みなさんと作る対話の時間を、楽しみにしています。

 

▷ 登壇者


長嶋りかこ(ながしま・りかこ)/グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナー。2003年武蔵野美術大学卒、2014年village(R)設立。ビジュアルアイデンティティデザイン、サイン計画、ブックデザインなど視覚言語を基軸としながら、芸術や文化的活動・環境活動等の領域において、対象のコンセプトや思想の仲介となり、色と形に翻訳する。2018年に出産をし、育児とデザインの仕事の両立の困難さから見えてくる社会への眼差しを綴った初の著書『色と形のずっと手前で』を村畑出版より出版。
 

清水淳子(しみず・じゅんこ)/視覚言語研究者・インタラクションデザイナー
人々のクリエイティビティを高めるための視覚言語のデザイン、多様な価値観を持つ人々が集まる話し合いの可視化を専門とし、著書に「議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」(BNN新社)がある。2013年から2017年にUXデザイナーとしてYahoo! JAPAN在籍。2019年、東京藝術大学デザイン科にて修士課程修了。現在は、ビジュアライズ手法の開発、作品制作、執筆などの活動を通じて、ビジュアルで思考することの可能性を探求中。

 

▷ 書籍について


『色と形のずっと手前で』
著者:長嶋りかこ
発行所:村畑出版
 

▷ 開催概要

■ 日時:
2024年9月1日(日)15:30-17:302024年10月6日(日)15:30-17:30

■ タイムテーブル:
15:30~16:15 ◎トーク(約45分)
長嶋りかこさんと清水淳子さんが本書をもとにお互いが今感じている壁や違和感、今回の対話に期待していることなどについてトークを行います。

16:15~16:45 ◎少人数での対話のワーク(約30分)
3人1組になり、前半のトークを聞いてどんなことを感じたか?/最近モヤモヤしていること/同僚や友人、パートナーなどとジェンダーギャップを感じた経験などについて、お一人ずつお話していただきます。

16:45~17:30 ◎参加者全員で対話&グラフィックレコーディングのワーク(45分)
3人1組になって対話のワークを行います。その後グラフィックレコーディングを用いながら、全員で対話します。
参加者が感じた日々のモヤモヤや社会の歪み、ジェンダーギャップについて、それぞれが声にしながら現状を探り、どうすれば変えていくことができるのかについて考えを深めていきます。
 
■ 場所:
① SPBS TOYOSU(東京都江東区豊洲2-2-1 アーバンドックららぽーと豊洲3 4F)[MAP]
② オンライン参加の方はZoom ウェビナーのURLからご視聴ください。

■ 定員:
① 会場参加 30名
② オンライン&アーカイブ視聴 定員なし

■ 参加費:
① 会場参加チケット 2,200円(税込) *書籍は当日会場でご購入いただけます
② オンライン視聴チケット(トーク部分のみ) 1,100円(税込)
 

お申し込み

こちらのリンクからお申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。 定員に達した場合、その時点で受付を終了いたします。
 
※本イベントはお子さま連れでのご参加を歓迎しています。
※お子さま用のおもちゃや工作キットを準備していますので、自由にお使いください。
※おむつ替えや授乳の際は館内スペースをご使用ください。
※お子さまがいらっしゃる場合は、会場にいるみんなでケアができるとありがたいです。子どもの声が響く穏やかな会にしましょう。
 
 

注意事項

・当イベントはチケットをご購入いただいたすべてのみなさまに後日アーカイブ動画をお送りします。イベント終了後1週間(土日祝除く)以内に視聴リンクをお送りし、視聴期限は約1カ月となります。
・お客さまのご都合によるキャンセルは、原則としてお受けしておりません。
 

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