【イベント】「パンクのラディカルな想像力とその実践」──川上幸之介×西山敦子『パンクの系譜学』刊行記念トーク @ SPBS本店

2024.8.28

今年3月に刊行された川上幸之介さんによる『パンクの系譜学』。パンクの土壌となる思想、現代アート、ポピュラーミュージック、抵抗運動としての歴史、そしてアジアのシーンに触れながら現代までのパンクの系譜を辿る意欲的な著作です。
紹介される先人たちの挑戦とその変遷は、すべての人の生き方に関わり、私たちを刺激します。

SPBS本店では『パンクの系譜学』の刊行を記念し、トークイベントを開催します。
ゲストには、静岡県三島市でオルタナティブスペース〈CRY IN PUBLIC〉を運営する〈コレクティヴ〉のメンバーであり、『アンダイング』『ヒロインズ』の翻訳を手掛ける西山敦子さんをお招きします。
西山さんには性別や人種による差別や抑圧、周縁化に対するクリエイティブな抵抗と、背後にあるパワフルな想像力について、90年代から00年代の北米のパンク・フェミニズムやクィアカルチャーの中で生まれたZINE（またはファンジン）のZINEなどを通してお話しいただきます。

戦争や貧困、さまざまな課題を抱えながら進む世界と目の前の日常に対し、私たちはどのように、未来への切り口を自らの手で探ることができるでしょうか。
パンクを通して自律と連帯を深めたい方、世界との関わり方にわだかまりを感じている方、新しい日常を模索したい方。パンクの実践に学び、可能性の扉を開いてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしています。

▷ 登壇者

川上幸之介（かわかみ・こうのすけ）
1979年山梨県生まれ。倉敷芸術科学大学教員。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。専門は現代アート、ポピュラー音楽、キューレーション。著書に『パンクの系譜学』、共著に『思想としてのアナキズム』（以文社）。キュレーションにPunk! The Revolution of Everyday Life 展、Bedtime for Democracy 展ほか。

西山敦子（にしやま・あつこ）
1978年生まれ。共同運営するオルタナティブスペースCRY IN PUBLIC （静岡県三島市）を拠点に翻訳・出版と小規模な集いのプロジェクトC.I.P Books を主宰。訳書にアン・ボイヤー『アンダイング』（里山社）、ケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』（C.I.P. Books）、ミシェル・ティー『ヴァレンシア・ストリート』(太田出版)など。ブラックフェミニスト集団コンバヒーリバー・コレクティヴの関連書やオードリ・ロードの著作集の翻訳出版を予定する〈Political Feelings Collective〉のメンバーでもある。