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『Subsequence Vol.7 Remember?』刊行記念トークイベント 井出幸亮×小林和人「記憶が織りなす日常と視点の交差」@SPBS本店

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『Subsequence Vol.7 Remember?』刊行記念トークイベント 井出幸亮×小林和人「記憶が織りなす日常と視点の交差」@SPBS本店

 

SPBS本店では、雑誌『Subsequence』の最新号刊行を記念して、編集長の井出幸亮さんをお招きし、トークイベントを開催いたします。

ゲストには、国内外の生活用品を扱うショップ「Roundabout / OUTBOUND」の店主であり、独自の視点で展覧会のディレクションや場のスタイリングを行う小林和人さんをお迎えして、雑誌と物が紡ぐ「記憶」と「物語」について深く掘り下げていただきます。
 
「Subsequence」は、クリエイティブ・ディレクター中村ヒロキさんが手がけるファッションブランド〈visvim(ビズビム)〉が、“文化的なこと” “豊かなくらし” に関心のある人のつながりを創造することを目的とした活動の一環で、工芸や文化にまつわるさまざまなトピックスをオルタナティヴな視点で発見し、発信する実験的なメディアプロジェクトです。

タグライン「Arts & Crafts for the Age of Eclectic」(折衷時代のアーツ&クラフツ)が示すように、人間の文化は時代や地域を越え、異なる文化や価値観と出会い、変容していくことをテーマにしています。この多様な視点を肯定的に捉え、他者の歴史や価値観を尊重し合うことで新たな繋がりを見出すことを目指しています。
 
最新号のテーマ「Remember?」
 
前号の発刊から約10か月をかけて制作された最新号のテーマは「Remember?(リメンバー?)」。

時代の流れの中で消えていきそうな個人のごく小さな歴史を、覚えている僅かな人たち同士で確かめ合い、伝えていく。そんなニュアンスが込められて編まれた号です。

人々の生活に息づく物や行為の中に隠された物語を掘り起こし、それをどのように次世代へと継承していくか。伝統的な工芸から現代アートに至るまで、記憶を介した物語の伝え方にはさまざまなアプローチがありますが、それらを通じて「忘れられているけれども大切なもの」を思い出し、新たな価値を見つける試みが込められています。
 
小林和人さんと「Roundabout / OUTBOUND」
 
ゲストの小林和人さんが手掛ける「Roundabout / OUTBOUND」は、物の持つ「記憶」や「背景」を大切にし、それを新たな形で提案するショップです。日常の中で目にする物たちがどのような歴史を持ち、どのように未来へと繋がっていくのか—そんな問いを追求する姿勢は、『Subsequence』と響き合います。テクノロジーが進化し、情報が即座に共有される現代においても、物が持つ温もりやその背後にある人間の物語を再発見することの重要性がますます増しています。
 
このイベントでは、井出編集長の雑誌づくり、小林さんのお店づくり、それぞれの「場」を通じて、お二人が日頃どのように考え、どこを目指しているのかを探ります。

テクノロジーが発展し、世界がますます繋がりを深めていく時代だからこそ、忘れがちな「記憶」や「物語」の価値を再確認し、その意味を共有することが求められています。井出編集長と小林さんが語る、文化や物を通じて新しい価値観を見つけるためのヒントを、皆さんと一緒に探求する時間となれば幸いです。
 

▷ 登壇者


井出幸亮(いで・こうすけ)
編集者。1975年大阪府生まれ。雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長。「POPEYE Web」シニアエディターでもある。『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。
 

小林和人(こばやし・かずと)
1975年生まれ。幼少期をオーストラリアとシンガポールで過ごす。1999年、国内外の生活用品を扱う「Roundabout」を友人達と共に吉祥寺で創業(建物の取り壊しに伴い、2016年に代々木上原に移転)。2008年、物が孕む余白の領域に着目する場として「OUTBOUND」を始動。2013年からは「作用」という抽象的な概念を掘り下げる企画展を毎年開催している。
2021年より富ヶ谷の日用品店「LOST AND FOUND」(ニッコー株式会社)の商品セレクトを継続。執筆やスタイリング、商品企画監修なども手掛ける。
Instagram|@kazutokobayashi
Roundabout / OUTBOUND
 

▷ 雑誌について


『Subsequence Magazine Vol.7 Remember?』
¥4,950(税込)日英バイリンガル260 × 372mm 160P

<第7号の内容>
エッセイ
若菜晃子/ライアン・コンダー/ふくだぺろ/デヴィッド・ジェイコブ・クレイマー

特集「Reminiscing over you(人の記憶をつなぐ)」
サール・セラミックス(アメリカ・カリフォルニア州)/ルース・ドイチェ・レチューガとメキシカン・フォークアート(メキシコ・オアハカ)/カプー家のグルニエ(フランス・オーブラック)

その他コンテンツ
韓服再訪 〈dosa〉クリスティーナ・キム インタビュー/街の人 カーメル・バイ・ザ・シー/中村ヒロキ連載 目黒区田道にあった家/議論へのスルーライン 彫刻家ラファエル・ザルカ インタビュー/オープン・ウィラーズ・アンド・フレンズ 他

参加クリエイター
坂口恭平/サミュエル・ブラッドリー&スティーブン・マン/石塚元太良/ナカバン/鶴見昂/内藤オート/中村ヒロキ/中村ケルシー 他

Instagram|@subsequence_magazine
Subsequence Magazine
 

▷ 開催概要

■ 日時:2024年10月3日(木)19:00-20:30 ※受付18:45~
■ 会場:SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F)[MAP]/オンライン配信
■ チケット
① 会場参加:¥2,200(税込)定員30名
② オンライン(雑誌『Subsequence vol.7』付)¥6,270(税込/送料込)※限定15名
③ オンライン:¥1,650(税込)
■ お申し込み:
こちらのリンクからお申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。

▷ 注意事項
・当イベントはチケットをご購入いただいたすべてのみなさまに後日アーカイブ動画をお送りします。イベント終了後1週間(土日祝除く)以内に視聴リンクをお送りし、視聴期限は約1カ月となります。
・雑誌の発送はお申込みから数日お時間をいただいておりますので、あらかじめご了承ください。
・オンライン参加の方はZoom ウェビナーのURLからご視聴ください。
 

『Subsequence Vol.7 Remember?』刊行記念フェア@SPBS本店

9月30日(月)~10月14日(月・祝)の期間、SPBS本店にて『Subsequence Vol.7 Remember?』刊行記念フェアを開催します。『Subsequence』最新号をはじめ、一部のバックナンバーやTシャツ、トートバッグなどのオフィシャルグッズをご紹介します。この機会にぜひ店舗に足をお運びください。

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