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- 【トークイベント】金川晋吾×小田原のどか「80年目、爆心地・長崎の写真」~『祈り/長崎』刊行記念
写真家・金川晋吾さんの写真集『祈り/長崎』が〈書肆九十九〉から刊行されました。
東京の教会でキリスト教の洗礼を受けた写真家が、自身の身体を通して「祈り」のありようを探求した本作。その写真は、潜伏キリシタンの歴史を受け継ぐ浦上のカトリック教徒の「祈り」の形を記録し、原爆投下の地で人々の「祈り」を受け止めてきた《平和祈念像》が持つ意味を問い直しています。
このたびSPBS本店では写真集『祈り/長崎』の刊行を記念して、金川晋吾さんと、版元である〈書肆九十九〉を主宰し、彫刻家・評論家としても活躍される小田原のどかさんをお迎えして、トークイベントを開催します。
戦後/被爆80年を迎える2025年、「爆心地の写真」に焦点を当て、お二人の視点から考察を深めていただきます。
戦争を直接体験した世代が高齢化する中、日本では戦争の記憶をどのように次世代に伝えていくかが重要な課題となっています。
実体験を持たない世代にとっても、言葉を絶やさず歴史に向き合い続けることは平和を築くための不可欠な一歩です。
また、世界では現在も紛争が続いており、戦争は今を生きる私たちにとっても決して過去の問題ではありません。2024年には、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞し、平和への努力があらためて注目されています。
戦後80年という未来へ向かう節目を迎えるこの時、いま一度「祈り」と平和について考えてみませんか?
さらに、2025年1月5日(日)〜1月26日(日)の期間、SPBS本店内では金川晋吾さんと小田原のどかさんによる選書フェアを開催します。本を通して学びを広げたい方、理解を深めたい方は、お二人による選書とコメントをぜひ店頭でご覧ください。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
▷ 開催概要
■ 日時:2025年1月13日(月・祝)19:00-20:30
■ 会場:SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F [MAP])/オンライン
■ 参加費:
① 会場参加チケット(先着30名) 2,200円(税込) *書籍は当日会場でご購入いただけます
② オンライン視聴チケット 1,650円(税込)
■ お申し込み:
こちらのリンクからお申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
▷ 注意事項
・イベントの録画・録音は禁止となります。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
・お客さまのご都合によるキャンセルは、原則お受けしておりません。
・チケットをご購入いただいたすべてのみなさまに後日アーカイブ動画をお送りします。イベント終了後1週間(土日祝除く)以内に視聴リンクをお送りし、視聴期限は1カ月となります。
・オンライン参加の方はZoom ウェビナーのURLからご視聴ください。
▷ ゲスト
金川晋吾(かながわ しんご)
写真家。1981年京都府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)、2023年『長い間』(ナナルイ)、『いなくなっていない父』(晶文社)、2024年『祈り/長崎』(書肆九十九)、『明るくていい部屋』(ふげん社)刊行。主な展覧会、2022年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館、2024年「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21」東京都写真美術館、「つくりかけラボ16 知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」千葉市美術館 など。
小田原のどか(おだわら のどか)
彫刻家、評論家、版元主宰。芸術学博士(筑波大学)。1985年宮城県生まれ。高校時代から彫刻を学び、公共性、ジェンダー、インターセクショナリティ、脱帝国主義の観点から彫刻と美術史の再点検に取り組む。主な展覧会に「近代を彫刻/超克する−津奈木・水俣編」(個展、つなぎ美術館、熊本、2023〜2024年)、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(国立西洋美術館、2024年)、など。主な著書に『近代を彫刻/超克する』(講談社、2021年)、『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(青土社、2023年)。主宰する版元の近刊として、豊嶋康子『豊嶋康子作品集1989−2022』、金川晋吾『祈り/長崎』を刊行。横浜国立大学Y-GSC専任講師。
▷ 写真集について
『祈り/長崎』金川晋吾
発行:書肆九十九(2024年10月)
価格:本体2,700円+税