本と編集の総合企業

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【イベント】ライター・武田砂鉄さん×作家・本谷有希子さん “くくりニスト”だらけな世の中で、「平成を語るなんてできるのか?」と思いながら平成を語る。

【イベント】ライター・武田砂鉄さん×作家・本谷有希子さん “くくりニスト”だらけな世の中で、「平成を語るなんてできるのか?」と思いながら平成を語る。

 
平成31(2019)年2月、淡交社から『平成遺産』が出版されました。詩人・最果タヒさんが「阪神淡路大震災」について初めて語り、漫画家・田房永子さんが「女子高生ブーム」を女性と子どもへの搾取として振り返り、ライター・武田砂鉄さんが「神田うの」の生き様に平成を見出す……。本書は、ここ数年注目を集める7人の執筆陣が「平成」をテーマに書き下ろし、さらに写真家・川島小鳥さんがそれぞれの文章をイメージして選んだ未公開写真を収録した1冊です。巻末には、武田砂鉄さんと最果タヒさんによる対談も収録されています。
 
この『平成遺産』で語られることから私たちが気づかされるのは、「平成」という言葉で、あらゆる事柄が安易にくくられがちだという事実です。そして、「そもそも、平成でくくる意味なんてあるのか?」という疑問もふつふつと湧いてきます。この30年間、大きな事件や事故、流行や進化もあったけれど、その渦中に居た私たちは、それぞれの無数の個人的な出来事とともに、日々を重ねてきただけだったはず。そんな私たちは、7人がつづるそれぞれの視点にハッとさせられたり、小さなショックを受けたりしながら、改めて「そこまで気づかず過ごしてきたのだ」と自覚させられます。
 
SPBSでは、この出版を記念したトークイベントを開催します。ゲストに、この本の最終章を担当し、“神田うの”の生き様から平成を考察したライターの武田砂鉄さん。そして昨年、「平成」でくくられている時代に躍進したインターネットの産物「SNS」に翻弄される人物たちの短編集『静かに、ねぇ、静かに』(講談社)を出版された、作家の本谷有希子さんをゲストにお迎えします。
 
お二人の「平成の捉え方」を目の当たりにして、「平成の概念」を考え直してみませんか?
 

ライター・武田砂鉄さん×作家・本谷有希子さん
“くくりニスト”だらけな世の中で、「平成を語るなんてできるのか?」と思いながら平成を語る。

■ 日時:4月25日(木)20:00~21:30(開場:19:30)
■ 会場:SPBS本店(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F)[MAP]
■ 参加費:1,500円(税込)
■ 定員:50名
■ 申し込み:満席になりました。キャンセル待ち受付中です。(電話:03-5465-0588)
■ゲスト:

武田砂鉄(たけだ・さてつ)さん

1982年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て2014年よりフリーライターとなる。著書に、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)、『日本の気配』(晶文社)ほか。
 

本谷有希子(もとや・ゆきこ)さん

1979年生まれ。石川県出身。「劇団、本谷有希子」主宰として作・演出を手掛ける。小説家としても活動し、大江健三郎賞、三島由紀夫賞など数々の文学賞を受賞。2016年、『異類婚姻譚』(講談社)で第154回芥川龍之介賞を受賞した。
 
■ご協力:淡交社

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