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- 【フェア】美しい工芸品をつくりながら暮らす「倉敷と民藝」展
岡山県に倉敷という美しい町があります。
倉敷で「民藝」は独自の広がりをみせて、いまに引き継がれています。
そこには、昭和初期に「民衆的工藝=民藝」と名付け、民衆の間でつくり使われる、健康で簡素な工芸品の美しさを讃えた柳宗悦と、それに共鳴した人々──大原美術館を設立した実業家の大原孫三郎や倉敷民藝館の設立や指導者としても民藝運動を率いた外村吉之介らの尽力がありました。
SPBSでは、東京・尾山台の民藝品店〈手しごと〉がセレクトした倉敷のガラスや、イグサを使ったかごをご紹介する「倉敷と民藝」展を開催します。販売も行いますので、ぜひ実際に見て、触れて、シンプルな美しさを味わってみてください。
倉敷ガラス
日本の民藝ガラスの草分け、小谷真三さんと、後継者の小谷栄次さんの2人が作る「倉敷ガラス」。外村吉之介から促され試行錯誤して作りはじめた吹きガラスの器は、人々を魅了しました。「健康で、無駄がなく、真面目で、いばらない」という外村先生の言葉を大切に、いまも作り続けられています。
倉敷本染手織研究所
外村吉之介が、弟子の育成とよりよい織物の普及を目指して昭和28年に開いた「倉敷本染手織研究所」では、「美しい暮らし」を実践しながら、技術と心を学びます。そこで教えられるもののひとつである、外村考案の「ノッティング」という椅子敷は、当時としてはハイカラなもので、その愛らしさが現代の暮らしにも合い、人気となっています。研究所の卒業生の製作品を販売します。
倉敷緞通
「緞通(だんつう)」とは「絨毯(じゅうたん)」のことで、倉敷で栽培が盛んだったイグサを裏地に用いた敷物です。表地は再生繊維のレーヨンと麻の混紡糸で、さらりとした肌触りで通気性がよく、日本の気候に合った絨毯と言えます。度々倉敷を訪れていた柳宗悦の目に止まり、染色家・芹沢銈介に縞模様のデザインを頼み、「倉敷緞通」の名付け親にもなっています。一度生産が途絶えましたが、現在は瀧山雄一さんが引き継ぎ、製造を一手に担っています。
須浪亨商店
1886年創業。イグサ栽培とイグサ製品の生産が盛んだった倉敷で、ゴザを製造していた家業を5代目の須浪隆貴さんが引継ぎ、現在ではイグサのかごを製造しています。少し前の倉敷で日常的に使われていた買い物かご、瓶さげかご、すいかかごなどを、若き5代目が精力的につくりはじめたことで、今また新鮮にとらえられ、使われはじめています。
美しい工芸品を作りながら暮らす「倉敷と民藝」展
■ 会期:2019年8月1日(木)〜8月21日(水)
■ 場所:SPBS本店正面スペース(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山 1F)[MAP]
■ 協力:民藝のある暮し 手しごと
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