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- 【イベント】余計なお世話の復権──コンテクストを引き出すまちづくり 『Good News for Cities ZINE vol.1』刊行記念
環境問題・パンデミックの緊急性・被災地の復興は、デジタル社会の到来によりデバイス上で簡単に情報を得られるようになったことで、これらの社会問題を当事者として体験したり、自分ごととして距離感をつかんだりすることが難しくなりました。「共通の経験を持つこと」は、あらゆる社会問題の解決にとって重要な基盤となるのではないでしょうか。
この問題意識を出発点として、SPBS TORANOMONでは、都市の視点を豊かにする情報発信を行うアーバニスト・ユニット〈Good News for Cities
〉の杉田真理子さん、石川由佳子さんをお迎えしたトークイベントを開催します。彼女たちは自身の立場を「よそ者」と捉え、世界のさまざまな都市に滞在しながら、リサーチ、ワークショップ、ZINEづくり、レジデンス活動などに取り組んでいます。オランダ・アムステルダムでのフィールドワークでは、市民主導で「見えないケア」を可視化する地図をつくりあげ、一般的な都市開発では見えづらくなってしまった事象を拾い上げることで、日常生活と深く関わりを持つ動きを実践しています。
行政のような制度やルールをつくる都市計画の推進者でもなければ、そこで暮らす市民でもない立場で都市を読み解く〈Good News for Cities〉。彼女たちが個人の視点を通して、都市に多様で主観的な意味を見出すことで、これまでになかったアーバニズムの道が生まれようとしています。
ゲストには『CONTEXT DESIGN』の著者・渡邉康太郎さんをお招きし、個人の主体性に力を添えるアプローチや、個人の周縁に広がる文脈を整理・設計して世の中に提出する「コンテクストデザイナー」としての視点から彼女たちの活動を深掘りしていただきます。
コンテクストデザインは「生活者は誰もが作家であり、創作活動は芸術家やデザイナーのみに閉じられているものではない」と唱えています。このことは〈Good News for Cities
〉が掲げる「誰もがアーバニストになれる」というステートメントとトークセッションを通して共振するように思えます。個人を起点とした共創的なまちづくりの考え方は、その分野の課題解決に限らず、SDGsやこれまでのものさしでは測れないような問題に転用可能なものになりうるのでしょうか。
個人を起点とした共創的なまちづくりのポテンシャル、さらには、このような姿勢は都市やまちづくりの課題解決という限定的な枠組みの他にも、現在注目を集めているSDGsやこれまでのものさしでは測れないような問題にいずれ立ち向かうことになる私たちにとって転用可能なものになりうるのでしょうか。
10月23日からの開催を控えた「作品としての都市」をテーマにした国際フェスティバル『for Cities Week』の最新動向も交えながら、たっぷりとお話を伺います。
こんな方におすすめ
・世の中で議論されている社会問題に対して、自分なりのアプローチを模索されている方
・自治体・企業で都市計画を推進している方
・スタートアップ、ベンチャー企業等で、あらゆる社会課題の解決を目指している方
登壇者
杉田真理子(すぎた・まりこ)さん / 写真右
アーバン・リサーチャー&編集者。ブリュッセル自由大学大学院Urban Studies修士号。株式会社ロフトワークで空間デザイン・まちづくり系プロジェクトのプロデュースとマーケティングを務めたのち、2018年に独立。都市・建築・まちづくり分野における執筆や編集、リサーチほか、文化芸術分野でのキュレーションや新規プログラムのプロデュース、ディレクション、ファシリテーションなど、幅広く表現活動を行う。都市に関する世界の事例をキュレーション ・アーカイブするバイリンガルWebメディア「Traveling Circus of Urbanism」、アーバニスト・イン・レジデンス「Bridge To」を運営。一般社団法人「for Cities」共同代表・理事。
Website: travelingcircusofurbanism.com
SNS: https://linktr.ee/MarikoSugita
石川由佳子(いしかわ・ゆかこ)さん / 写真左
エクスペリエンス・デザイナー。「自分たちの手で、都市を使いこなす」ことをモットーに、様々な人生背景を持った人たちと共に、市民参加型の都市介入活動を行う。(株)ベネッセコーポレーション、(株)ロフトワークを経て独立。TEDxKidsのコミュニティマネージャーや、東急電鉄と共に渋谷の都市づくりをボトムアップ型で実践していくShibuya Hack Project、日本財団主催のTrue Colors Festivalでダイバーシティの学校のディレクターを務める。体験をつくることを中心に「場」のデザインプロジェクトを国内外で手がける。都市の中で、一番好きな瞬間は「帰り道」。
Website: na-tokyo.com
SNS: https://linktr.ee/YukakoIshikawa
ゲスト
渡邉康太郎(わたなべ・こうたろう)さん
Takram コンテクストデザイナー。慶應義塾大学SFC特別招聘教授。東京・ロンドン・NYを拠点にするデザイン・イノベーション・ファームTakramにて、使い手が作り手に、消費者が表現者に変化することを促す「コンテクストデザイン」を掲げ活動。組織のミッション・ビジョン策定からコアサービス立案、アートプロジェクトまで幅広く牽引。主な仕事にISSEY MIYAKEの花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」、一冊だけの本屋「森岡書店」、日本経済新聞社やFM局J-WAVEのブランディングなど。同局で自身の番組「TAKRAM RADIO」のナビゲーターも務める。慶應SFC卒。趣味は茶道、茶名は仙康宗達。近著『CONTEXT DESIGN』は青山ブックセンター2020年の書籍ランキングで第二位を獲得。
書籍について
『Good News for Cities ZINE vol.1』
発行:Good News for Cities
定価:¥1,650(税込)
『CONTEXT DESIGN』
著者:渡邉康太郎 / 出版:Takram
定価:¥2,750(税込)
開催概要
■ 日時:2021年9月30日(木)19:00 - 20:30
■ 会場:オンライン
■ 参加方法:
①オンライン参加(視聴のみ):¥1,650(税込)
②オンライン参加(書籍付『Good News for Cities ZINE』+『CONTEXT DESIGN』/送料込・10セット限定):¥4,840(税込)
*イベント終了翌日から1週間限定のアーカイブ配信がございます。
■ 申し込み:こちらのリンクから申し込みいただけます(イベント管理サービス・Peatixのページに移動します)。
■ 主催:SPBS TORANOMON
■ 協力:ARCH虎ノ門ヒルズインキュベーションセンター
注意事項*必ずご確認ください。
・イベントの撮影・録音はご遠慮いただいております。
・アーカイブ配信はイベント終了後2日以内(土日祝除く)に公開します。視聴期限は公開から1週間となっております。
・お申込日により、「書籍付チケット」の書籍のお届けはイベント終了後になる場合がございます。
・お客様のご都合によるキャンセルは、原則お受けしておりません。
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本件に関するお問い合わせ先
SPBS TORANOMON
03-6457-9778
https://www.shibuyabooks.co.jp/spbs_toranomon/