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- ライフスキルとして、編集を学ぼう。「SPBS編集ワークショップ2023」*申し込み受付を終了しました
「ライフスキルとして、編集を学ぼう」。
今期、SPBSが打ち出した新たなコンセプトによる「編集ワークショップ」が始まりました。
第一弾は「SPBS編集ワークショップ 2023」。1冊の雑誌づくりを通して編集の醍醐味を体感していただく連続講座です。コンセプトづくりから、インタビューの方法、タイトルや原稿との向き合い方、ヴィジュアルを編集する行為としてのデザインなど、雑誌制作の過程に沿って、「編集」を学びます。
4月に開講した本講座は、現在アーカイブ受講生を募集中です。会社員、フリーランス、公務員、学生の方まで幅広い方に受講いただいております。雑誌づくりに興味がある方、「編集」を多様な視点から学んでみたい方、編集者を目指している方も大歓迎。ご参加、お待ちしております。
▼目次
▷ 開講に寄せて
▷ カリキュラム *各回の受講生レポートを公開中!
▷ 講師プロフィール
▷ 選べる3つのコース
▷ よくあるお問い合わせ
▷ そのほかの注意事項
▷ SPBS THE SCHOOLとは?
▷ 開講に寄せて
もし、あなたがスマートフォンを使っているなら、あなたは“編集”経験者です。SNSやブログ、note、音楽のプレイリスト、スマホのフォトアルバムなど、ほとんどの人が日々の生活の中で「編集ボタン」をクリックした経験があるのではないでしょうか。
そんな時代に、あえて“雑誌の”「編集」を学ぶのはなぜでしょうか。
「編集ボタン」での編集は、失敗したら元に戻せて、気が変わったら簡単にやり直せて、気軽にアウトプットや変更ができることが魅力です。しかし、アウトプットしたものが帯びる熱量は、そこにかけたエネルギーと執念に比例するということを、「編集者」は知っています。特に、紙媒体に関しては、一度印刷してしまえば、後戻りができません。かつ、それが一人歩きします。その怖さを知っているから、一つの原稿を仕上げるのに、編集者、執筆者、取材対象者や校閲者など、複数の目で何度も推敲します。それだけの覚悟と執念を込めたものと、寝転びながらワンクリックしたものとでは、おのずと密度が違ってきます。文章やデザインの巧さは、必ずしもかけた時間には比例しませんが、熱量は、効果的に“編集“すればちゃんと伝わります。
1冊の雑誌をつくり、ものごとを客観視する力を養う。
1冊の雑誌を通して、自分の本質が見えてくる。
雑誌の個性は雑誌の数だけあり、「編集」のやり方は、人の数だけあります。正解は一つではありません。自分の責任において、ものをつくり、伝える──その怖さと楽しさと喜びを味わいながら、あなただけのかけがえのない雑誌を、一緒につくってみませんか?
▷カリキュラム
考える・読む
第1回|雑誌とは何か? 2023年の雑誌づくり
講師|三島邦弘さん(編集者/ミシマ社)
雑誌編集の面白さとは何なのだろうか。編集から流通までを手がける〈ミシマ社〉三島さんをお迎えし、雑誌編集だからできること、雑誌づくりの現在地についてお話しいただきます。
第2回|どんな雑誌を、なぜつくりたいのか?(コンセプト/台割)
講師|宮川真紀さん(編集者/タバブックス)
雑誌の立ち上げ時に、編集者はどんなことを考えるのか。〈タバブックス〉の立ち上げと同時に刊行した雑誌『仕事文脈』について、実際のコンセプトシートや企画書を見ながら宮川さんにお話しいただきます。
第3回|雑誌コンテンツは多様
講師|花井優太さん(編集者)、平岩壮悟さん(編集者)、西山萌さん(編集者)
雑誌の企画をどのようにつくり、どのようなページにまとめるか。ファッション、ビジネス、カルチャーなど多様な媒体を手がける花井さん、平岩さん、西山さんとともに、コンテンツ/企画づくりについて学びます。
話す・聞く・書く
第4回|インタビューの奥義、話を聞くこと
講師|竹中万季さん&野村由芽さん(編集者/me and you)
どのように依頼し、どのように話を聞き、質問するか。各方面で対話を重ねる〈me and you〉のお二人から、インタビューの心構えについて学びます。
第5回|タイトル・見出しの極意
講師|福井盛太(編集者/SPBS代表)
立てた企画を読んでもらうためにはどんな工夫を凝らすべきか。タイトルや見出しの付け方、考え方について、SPBS代表の福井がお話しします。
第6回|原稿への向き合い方(執筆)
講師|佐久間裕美子さん(文筆家)
取材やインタビューで集めた声や情報を、どのように原稿にまとめるか。掲載される媒体を踏まえた原稿の書き方について、佐久間さんに実例を挙げながらお話しいただきます。
想像する・表現する
第7回|デザイン①本・雑誌におけるデザインの役割とは
講師|佐藤亜沙美さん(アートディレクター)
「デザインとはヴィジュアルを編集する作業だ」と言う佐藤さんから、表紙周りや造本のことなど、つくりたいもののイメージを具体化するプロセスを学びます。
第8回|デザイン②本・雑誌に生命力を与える
講師|佐藤亜沙美さん(アートディレクター)
レイアウトの考え方を中心に、インパクトがあり、読者が手に取りたくなる、読みたくなる「生命力のある雑誌」のつくり方について学びます。
あたまと身体を動かす
第9回|中間発表&フィードバック①
自分がつくる雑誌案の発表・SPBS編集チームからフィードバックをします。
第10回|中間発表&フィードバック②
原稿等の素材に対してフィードバック。デザイン進捗確認。
第11回|中間発表&フィードバック③
プリントアウトしたものを最終確認・修正し、その場で校了予定。
販売に関する説明を受け、いよいよ印刷へ!
伝える
▷ 講師プロフィール
三島邦弘(みしま・くにひろ)さん
1975年、京都生まれ。出版社2社で単行本の編集を経験したのち、2006年10月に単身、株式会社ミシマ社を設立。「ちいさな総合出版社」を標榜し、ジャンルを問わず一冊入魂の本を刊行している 。現在は、東京・自由が丘と京都市の二拠点で活動 。2015年にシリーズ「コーヒーと一冊」、 雑誌「ちゃぶ台」を創刊、2019 年には新レーベル「ちいさいミシマ社」を始動。本のつくりと届け方の両面から、次世代のあり方を模索しつづけている。著書に『計画と無計画のあいだ』、『パルプ・ノンフィクション』(以上、河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)。2021年10月より、書店と出版社をつなぐ「一冊!取引所」代表も務める。
宮川真紀(みやかわ・まき)さん
タバブックス代表。パルコにて雑誌編集(月刊アクロス)、書籍編集(PARCO出版)に従事、2006年よりフリーで書籍企画・編集・制作、執筆などの活動ののち、2012年タバブックスとして出版活動スタート、2013年6月に合同会社タバブックス設立。しごと、生き方、ジェンダー関連書などを中心に10年で約60冊刊行。すべてのゆかいな仕事人のためのリトルマガジン『仕事文脈』は年2回刊、この5月に22号を刊行。
花井優太(はない・ゆうた)さん
1988年生まれ。クリエイティブ・ディレクター/編集者。ウェブメディア、企業のブランドブック制作などのエディトリアル領域はもちろん、広告・PR領域では、世の中の文脈にフィットまたは先見性を持った戦略、クリエイティヴを得意とする。雑誌『ケトル』副編集長を経て、2021年にポストコロナのビジネス&カルチャーブック『tattva』創刊。同誌編集長。受賞歴に日経広告賞部門優秀賞、毎日広告デザイン賞準部門賞など。著書に鷲尾和彦との共著『カルチュラル・コンピテンシー』がある。
平岩壮吾(ひらいわ・そうご)さん
1990年、岐阜県生まれ。i-D Japanに在籍したのち独立。フリーランスの編集者/ライターとして『tattva』『POPEYE』『BRUTUS』『文學界』『文藝』『SPUR』などの雑誌に参加するほか、オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光訳、河出書房新社)、ケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』(西山敦子訳、C.I.P. Books)をはじめとした書籍の編集に携わる。訳書にヴァージル・アブロー『ダイアローグ』(アダチプレス)。現在、雑誌『EASTEAST_』の創刊準備中。
西山萌(にしやま・もえ)さん
編集者。多摩美術大学卒業後、出版社を経て独立。雑誌「TOKION」のリニューアルに携わるほか、編集を基点にリサーチや企画立案、キュレーションや場所作り、メディアディレクションなど。アート、デザイン、音楽、ファッション、都市、街などを中心にメディアを横断し、雑誌的な編集を行う。編集した書籍に『A DCADE TO DOWNLOAD — Internet Yami-Ichi 2012–2021』(2022)、『来るべきデザイナー現代グラフィックデザインの方法と態度』(グラフィック社、2022)など。
竹中万季(たけなか・まき)さん
1988年生まれ。編集、企画などを行う。CINRAで女性の生き方を考えるメディア・コミュニティ「She is」を野村由芽と立ち上げ、事業部長を務める。また、企業や行政とのwebメディアやイベントの立ち上げなどさまざまな案件に携わり、施策全体のプロデュース、企画、ディレクション、編集など幅広く担当。2021年4月に野村と共に独立し「me and you」を設立、代表を務める。メディア・コミュニティ『me and you little magazine & club』の編集を行うほか、J-WAVE『わたしたちのスリープオーバー』のナビゲーターも務める。
野村由芽(のむら・ゆめ)さん
1986年生まれ。編集者/文章を書く。広告会社に勤めたのち、2012年CINRA入社。カルチャーメディアCINRA.NETの編集、企画、営業を行い、2017年に同僚の竹中万季と共に、ひとりひとりの声を肯定する場所「自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ“She is”」を立ち上げ、編集長を務める。2021年4月にCINRAを退職し、同月、竹中万季と共に株式会社ミーアンドユー(me and you, inc.)を設立。メディア『me and you little magazine』編集長。性にまつわることを自分の温度で話しはじめてみる音声番組「わたしたちのスリープオーバー」(J-WAVE)ナビゲーター。
佐久間裕美子(さくま・ゆみこ)さん
文筆家。カルチャー、ファッション、政治、社会問題など幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に『Weの市民革命』(朝日出版社)『真面目にマリファナの話をしよう』(文藝春秋)、『My Little New York Times』(Numabooks)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。2020年12月に「Weの市民革命」を刊行したのをきっかけに、読者とともに立ち上げたSakumag Collectiveを通じて勉強会(Sakumag Study)や出版・制作活動を行う。最新作は、2020年から2021年にかけて書いた文章をまとめた『2020-2021』(wAiwAi)。
佐藤亜沙美(さとう・あさみ)さん
1982年福島県生まれ。2006年から2014年までコズフィッシュに在籍。2014年に独立し、サトウサンカイ設立。『Quick Japan』のアートディレクターを経て、2019年より『文藝』のアートディレクターを務める。最近の担当作に「2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人」のタイトルデザインなどがある。
福井盛太(ふくい・せいた)
SPBS代表社員、編集者。1967年愛知県生まれ。91年早稲田大学社会科学部卒業。同年、(株)プレジデント社入社。93年『プレジデント』編集部に異動、編集者としてのキャリアをスタート。2003年プレジデント社を退社、編集プロダクション『EDIT_』設立。その後、スポーツマネジメント専門誌の編集長や金融情報誌の副編集長、大手出版社のコンテンツディレクター、IT企業のアドバイザーなどを歴任し、2007年9月SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)を設立。会社経営に携わりながら、SPBSが発行する雑誌『ROCKS』の編集人や、SPBS ZINEシリーズ『Made in Shibuya』の発行人を務めた。
▷ 選べる3つのコース
【A】雑誌制作コース(全11回+発表会/来店受講/当日ワークあり/課題提出&講評あり)
編集を学び、実際に自分の雑誌をつくるコースです。第1回〜第11回(+発表会)にご参加いただける当コースは、ゲスト講師からのフィードバックを受けながらリアルな雑誌の制作を進めていく、実践的なコースとなります。第9回〜第11回では、チューターがコンテンツ制作、デザインから入稿まで並走。最終的に出来上がった制作物は、SPBS本店で販売します(希望者のみ)。
▼カリキュラム
第1回〜第11回(+発表会)すべての課程にご参加いただけます。
また、開講中は受講生同士の専用Slackコミュニティにご参加いただけます。
▼こんな方におすすめ
・講師からの個別のフィードバックを受けながら、実際に雑誌を制作したい方
・伝えたいテーマがある方
・これを機に雑誌をつくりたい方
・講師のみなさんの考えに触れ、ものの見方と感性を磨きたい方
▼受講料
170,000円(税込187,000円)
*雑誌制作費(編集サポート・50部印刷費・デザインテンプレート使用費など)含む
*原稿データを作成するパソコンや、デザインソフトは各自でご用意ください(紙に手書きも可)
*分割払いが可能です。申込時にお知らせください
▼定員
10名
▼制作する雑誌について
ワークショップで制作する雑誌は、16ページ・フルカラー・中綴じ・B5サイズを基本とする、あらかじめ決められたフォーマットに基づいて制作していきます。雑誌は計50部印刷し、受講生にお渡しします。希望者のみで、ワークショップ終了後にSPBS店頭などで販売。お客さまに届けるところまで行う予定です。
【B】聴講コース(全8回/来店受講/一部当日ワークあり/課題提出&講評なし)
雑誌をつくるためのプロセスに触れ、編集を学ぶコースです。第1回〜第8回にご参加いただける当コースは、各ゲストのレクチャーを聞き、ワークを通じて自分がつくりたい雑誌がどんなものなのかを考えていきます。
▼カリキュラム
第1回〜第8回にご参加いただけます。
また、開講中は受講生同士の専用Slackコミュニティにご参加いただけます。
▼こんな方におすすめ
・編集に興味があり、雑誌制作の一連のプロセスを知りたい方
・講師のみなさんの考えに触れ、ものの見方と感性を磨きたい方
・すでに雑誌を制作している方で、講師や他受講生によるさまざまな編集の考え方に触れたい方
▼受講料
90,000円(税込99,000円)
▼定員
10名
【C】アーカイブ視聴コース(全8回)
第1回〜第8回のレクチャーをアーカイブ動画で視聴できるコースです。プロフェッショナルな講師の話を通して、編集の考え方を身につけていきます。現地に来られない遠方にお住まいの方や、自分のペースで編集を学びたいという方におすすめです。
▼カリキュラム
第1回〜第8回のレクチャー部分(各回1時間〜1時間半を予定)をご視聴いただけます。
▼こんな方におすすめ
・編集に興味があり、雑誌制作の一連のプロセスを知りたい方
・講師のみなさんの考えに触れ、ものの見方と感性を磨きたい方
・遠方にお住まいの方
・自分のペースで学びたい方
▼受講料
60,000円(税込66,000円)
▼定員
30名
▼視聴に関するご案内
・ご購入後にダウンロードができるPDF(視聴ガイド)に、ご視聴いただけるリンクが記載されております。
・動画のダウンロードはできないため、インターネットへの接続環境と、PCやタブレットなどのデバイスが必要です。
・購入後のメールにダウンロードPDFが自動送信される関係で、チケットご購入後の返金は、原則として受け付けておりません。
・当チケットおよびアーカイブ動画の転売・共有は固くお断りいたします。
▷ よくあるお問い合わせ
Q. 編集、ライター、デザイナーとして仕事をしている、あるいは未経験なのですが、参加可能ですか?
A. 可能です。編集に置ける基本のHOW TOを学ぶというより、さまざまな視点で「編集の考え方」を学ぶことや、自分で企画・内容を考えることに主眼を置いていますので、編集経験の有無による参加制限はおこなっておりません。
Q. 途中で受講を続けられなくなった場合、受講料は返金されますか?
A. ワークショップ開講後の返金は、原則として受け付けておりません。
▷ SPBS THE SCHOOLとは?
SPBS THE SCHOOLは、“編集”を通して世の中を面白くする遊びと学びのラボラトリーです。古今東西のすべての本、著者、編集者をパートナーに迎え、日常のもの・こと・場所を観察し、意味を捉え直すことで、自分と世の中に小さな変化を起こしていきます。
●現在受付中・過去に開催したワークショップはこちら
「SPBS編集ワークショップ2023」
■ 主催:合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
■ 担当:SPBSメディア事業部 SPBS THE SCHOOLチーム 鈴木・加藤・福井
ご相談やご質問などはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先 school [at] shibuyabooks.co.jp
*土日祝を除き、お問い合わせの翌日までにご返信します。
講座事務局よりお知らせ
当講座は終了しました。現在募集中の講座・ワークショップはこちらからご覧いただけます。