本と編集の総合企業

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【アーカイブ視聴コース申し込み受付中】「SPBS THE SCHOOL 批評ワークショップ」

【アーカイブ視聴コース申し込み受付中】「SPBS THE SCHOOL 批評ワークショップ」

 

スマホを片手に、誰もが手軽にコンテンツの感想を読んだり書いたりできる時代。日々、大量の言葉を目にする中で、情報に流されず、他者の声に冷静に耳を傾けながら、自身の視点から物事を捉え、言葉にすることの重要性がより高まっています。
 
「批評」とはまさしく、ものごとの持つさまざまな側面を捉え、自分なりの視点を見出し、それを言葉にし、書き伝えていくこと。そこに包含されるプロセスやまなざしは、社会を知り、他者を知り、自分を知ることにつながっています。これは批評家だけが持つ特別なスキルではなく、誰もが自由にできる開かれた手段である──SPBS THE SCHOOLではこのような考えのもと、批評ワークショップを開催します。
 
各分野で多様な批評を行っている講師陣をお招きして、他者の声を聞くこと、対話を重ねて自分の考えを深く掘り下げること、言葉にして伝えることを、それぞれじっくり磨いていきます。執筆コースでは講師陣が個別にフィードバックも行います。視点の角度を増やしたい方、思考を深めたい方、考えを言葉で伝える力を付けたい方も、ただ好きな作品の批評を楽しみたい方も、ぜひご参加ください。
 

現在、アーカイブ視聴コースの申し込みを受け付けています。
お申し込み締切|2024年3月31日(日)23:59
→2024年5月31日(金)まで延長になりました!

 

▷ お知らせ

✅ オンラインガイダンスのお知らせ
開講にあたり、オンラインで受講ガイダンスを実施しました。当講座開講の背景から、カリキュラムや、当日のワーク・課題についてご説明し、参加を検討されているみなさまからのご質問にもお答えしています。受講をご検討されている方、ぜひご覧ください。(ゲストスピーカー:水上文さん)


 
✅ 企画担当者インタビューを公開しました
本講座を企画したSPBS・加藤に、講座に込めた思いや企画化までの経緯、講座の見どころなどをインタビューしました。講座の中身が気になる方は、ぜひご覧ください。
【前編→】誰もが批評を手に取ることができる文化をつくるために。
【後編→】「書く」の手前にある「聞く」に意識を向けながら、これからの批評を考える。

 

 

水上文(みずかみ・あや)さん

1992年生まれ。文筆家・批評家。書評・文芸批評、映画・アニメ評等の執筆に加え、ジェンダー・セクシュアリティに関連したエッセイ等を執筆。2022年「文學界」新人小説月評を担当。また2022年より「文藝」で文芸季評を、2023年より丸善雄松堂「學鐙」で文芸季評を担当中。2023年映画美学校「ことばの学校」基礎科の講師を担当。企画・編著に「われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット」(現代書館)。

 

▷ カリキュラム(全8回+最終講評会)

第1回|9/24(日)9:30-12:30
テーマ|批評の現在地
ゲスト|瀬戸夏子さん
これまでの批評の中で蔑ろにされてきたものは何か、そしてこれからの批評にできることは何か。歌人・批評家として創作と批評を行き来し、言葉を重ねてきた瀬戸夏子さんをお迎えし、ナビゲーターの水上さんと受講生と共に、批評のこれまでとこれからについて考えます。
 
第2回|10/14(土)9:30-12:30
テーマ|「女」として読むこと、書くこと(サブカルチャー批評)
ゲスト|ひらりささん
“オタク女子”としてボーイズラブや美意識、恋愛や推し活など、自身の「好き」について書いてきた、ライターのひらりささん。執筆活動の中で、ジェンダーやセクシュアリティに対する葛藤や社会のあり方への疑問にたどり着いたというひらりささんに、「好き」という気持ちと自分自身、そして社会の関係について考え、「好き」を言葉にする方法について学びます。
 
第3回|11/4(土)9:30-12:30
テーマ|韓国文学・ドラマがわたしたちにもたらしたもの(海外文学批評)
ゲスト|小山内園子さん
文学のみならず映像や音楽など、韓国が発信するコンテンツは近年、世界的に注目が集まっています。翻訳者として、そしてフェミニストとして、韓国文学の創作と批評を見つめてきた小山内園子さんに、近年の韓国文学に描かれているものは何か、それらがわたしたちにもたらしてくれるものは何かについてお話しいただきます。
 
第4回|11/25(土)9:30-12:30
テーマ|物語を受け止めるために(文学批評)
ゲスト|岩川ありささん
物語を受けとり、それを新たな対話へと開いていくためにわたしたちができることはなにか。トラウマ的な出来事を経験した人々にとって、文学や文化は生き延びるための表現となりうるのか、という問いのもと自身の経験を重ね合わせながら文学の力そしてクィア・フェミニズム批評の可能性を考え続けられてきた文学研究者の岩川ありささんと一緒に考えます。
 
第5回|12/16(土)9:30-12:30
テーマ|当事者批評について
ゲスト|横道誠さん
自身もASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の当事者として、当事者研究の自助グループを主宰している文学研究者の横道誠さんは、「人間とは何か」を探求する文学に自身が助けられたことと、それぞれの生きづらさや体験を記述し物語化する当事者研究の手法とを重ね合わせ、「当事者批評」という文芸批評を実践しています。当事者批評の方法を学びながら、参加者自身の当事者性について考えます。
 
第6回|2024/1/13(土)9:30-12:30
テーマ|作品の背景を読む(映画批評)
ゲスト|鈴木みのりさん
ある作品を評価するとき、作品自体の出来の良し悪しの基準と、制作を巡る状況、つまり、労働環境の健全さや、どのようなバックグラウンドを持つ人々が参入しているかは密接につながっており、作品の背景を考慮することが重要になる場合も少なくありません。ジェンダーやセクシュアリティの視点から、多くの作品について論考を執筆してきた作家の鈴木みのりさんに、作品が成立した背景を慮ることの重要性と、作品とそれを取り巻くすべての人々がより健やかに生きる助けとなるような批評の書き方を学びます。
 
第7回|2024/2/3(土)9:30-12:30
テーマ|異性愛規範と恋愛の表象について
ゲスト|中村香住さん
さまざまなコンテンツにおいて「恋愛」は、もはや「描かない」ということさえ何かしらの意味を持たされてしまうほど、私たちに逃れがたいほどの強い影響を与えています。異性愛規範に基づく恋愛の表象が支配的な中で、私たちの恋愛や性愛についての価値観がどのような影響を受け、形作られているのか。「恋愛」ではない形の親密な関係性にはどのようなものがありうるのか。ジェンダーとセクシュアリティの社会学について研究している中村香住さんをお呼びして、「恋愛」について考えます。
 
第8回|2024/2/24(土)9:30-12:30
テーマ|「他者」について書くこと
ゲスト|桜庭一樹さん
創作において、自身とは違うマイノリティ属性を持った他者について書くことには、それを読み、批評することとは異なる難しさがあります。最終講義となる第8回では、小説家の桜庭一樹さんに、創作者としていま、どのような問題意識を持ち、その難しさと向き合い、物語を書かれているのかをお聞きします。
 
最終課題講評|2024/3/16(土)9:30-12:30
ゲスト|水上文さん
Aコース受講生が執筆した最終課題に対し公開で講評を行います。後半には対話会を実施し、講義を通して得たものをお互いに話し合い、改めてこれからの批評のこと、社会のことについて考えます。

 

▷ ゲスト講師

▷ 第1回ゲスト講師

瀬戸夏子(せと・なつこ)さん

1985年生まれ。歌人。著書に『かわいい海とかわいくない海 end.』(書肆侃侃房)『現実のクリストファー・ロビン』(書肆子午線)『はつなつみずうみ分光器 after2000 現代短歌クロニクル』(左右社)『白手紙紀行』(泥書房)など。

 
▷ 第2回ゲスト講師

ひらりささん

文筆家。1989年、東京都生まれ。同人活動として始めたオタク女子ユニット「劇団雌猫」が話題となり、商業書籍デビュー。劇団雌猫名義での編著に『浪費図鑑』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)、『推し活英語』(Gakken)など。2021〜2022年にロンドン大学ゴールドスミスカレッジにて修士号を取得、オタク文化からフェミニズムまで、個人名義でも広く発信を行っている。単著に『沼で溺れてみたけれど』(講談社)、『それでも女をやっていく』(ワニブックス)。

 
▷ 第3回ゲスト講師

小山内園子(おさない・そのこ)さん

韓日翻訳者。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』『破果』、カン・ファギル『別の人』『大丈夫な人』、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある』『多情所感』など多数。共訳書に、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』『私たちが記したもの』、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』など。

 
▷ 第4回ゲスト講師

岩川ありさ(いわかわ・ありさ)さん

文学研究者。専攻は、現代日本文学、フェミニズム、クィア批評、トラウマ研究。主な著書に、『物語とトラウマ クィア・フェミニズム批評の可能性』(青土社、2022年)。『群像』2023年7月号から「養生する言葉」を連載中。「すばる」2023年8月号に短編小説「僕と自分を呼ぶことが義務づけられた私」を発表。8月に現代書館から刊行される『われらはすでに共にある:反トランス差別ブックレット』にエッセイ「雑踏の中でも見つけられる」を書いている。

 
▷ 第5回ゲスト講師

横道誠(よこみち・まこと)さん

京都府立大学文学部准教授。1979 年生まれ。大阪市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科研究指導認定退学。文学博士(京都大学)。専門は、文学・当事者研究。著書に、『みんな水の中──「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『イスタンブールで青に溺れる──発達障害者の世界周航記』(文藝春秋)、『ある大学教員の日常と非日常──障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』(晶文社)、『ひとつにならない──発達障害者がセックスについて語ること』(イースト・プレス)、編著に『みんなの宗教2世問題』(晶文社)など。

 
▷ 第6回ゲスト講師


写真:森栄喜

鈴木みのり(すずき・みのり)さん

1982年高知県生まれ。ジェンダーやセクシュアリティの視点、フェミニズム、クィア理論への関心から小説、映画、芸術などについて「i-D Japan」「キネマ旬報」「現代思想」「新潮」「すばる」「ユリイカ」などで執筆。近刊に和田彩花と特集「アイドル、労働、リップ」の編集を担当したフェミニズムマガジン「エトセトラ Vol.8」、『「テレビは見ない」というけれど』(共著、青弓社)、『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』(井上彼方編・共著、社会評論社)。「早稲田文学増刊 家族」(筑摩書房)や「すばる」2023年8月号に短編小説を寄稿。

 
▷ 第7回ゲスト講師

中村香住(なかむら・かすみ)さん

慶應義塾大学文学部等 非常勤講師。専門は文化社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。現在の研究テーマはメイドカフェにおける女性の労働経験。レズビアン・クワロマンティック当事者として“恋愛至上主義にノれないセクシュアルマイノリティ”の居場所作りにも取り組む。共著書に『ふれる社会学』(北樹出版)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版)など。共編著書に『アイドルについて葛藤しながら考えてみた――ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』(青弓社)、『消費と労働の文化社会学――やりがい搾取以降の「批判」 を考える』(ナカニシヤ出版)。

 
▷ 第8回ゲスト講師

桜庭一樹(さくらば・かずき)さん

『夜空に、満天の星』でファミ通エンタテインメント大賞佳作入選しデビュー。『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、『私の男』で直木賞を受賞。主な作品に『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『GOSICK』『少女を埋める』『彼女が言わなかったすべてのこと』など。

 

▷ 学びのステップ


 
 
講義イメージ/対話型ワークショップイメージ

 

▷ 3つのコース

*各回は講義パート+ワークパートで構成されます。講義パートではナビゲーターの水上文さんとゲストによる講義を行います。ワークパートでは回ごとに設定したテーマで対話型のワークショップを行います。
*ワークパートでは、回によっては事前課題として作品や文献を読んでいただく場合があります。
*すべての回にナビゲーターの水上文さんが参加します。
 

【A】対話+ライティングコース(豊洲会場参加) *受付終了しました

講義聴講と対話型ワークショップに加え、各回課題、最終課題への参加を通して「書く」力を身につけるコースです。文章を書くことを仕事にしたい人、ご自身のSNSやブログなどの発信ツールで自分の言葉を他者に届けていきたい人におすすめです。

■ 内容|
・講義聴講、質疑応答
・対話型ワークショップ
・各回課題(8回分)への参加と個別フィードバック
文章を書く課題に取り組んでいただき、後日Slack上でナビゲーターとゲスト講師からコメントをいただくことができます。回によって事前課題として作品や文献を読んでいただく場合がございます。
・最終課題への参加と個別フィードバック
文章を書く最終課題に取り組んでいただきます。3/16(土)の最終講評会で、ナビゲーターの水上文さんからコメントをいただくことができます。
・Slackコミュニティへの参加
・アーカイブ動画視聴(講義部分のみ・24年6月末まで)
 
■ 日程(全8回+最終課題講評)|2023年9/24(日)、10/14(土)、11/4(土)、11/25(土)、12/16(土)、2024年1/13(土)、2/3(土)、2/24(土)、3/16(土)

■ 時間|9:30-12:30(開場は9:20)

■ 会場|SPBS TOYOSU(東京都江東区豊洲2-2-1 アーバンドックららぽーと豊洲3-4F [MAP] *有楽町線 豊洲駅直結)

■ 受講料|
通常価格:100,000円(税込110,000円)
学生アシスタント枠:80,000円(税込88,000円)*先着・上限あり
*分割払いが可能です

■ 定員|15名

■ 申込〆切|2023年9月21日(木)12:00
 

【Aコース】の申し込み受付は終了しました。【Cコース】のみ申し込み受付中です。
申し込みはこちら

 

【B】対話コース(豊洲会場参加) *受付終了しました

ゲスト講師による講義を聞き、対話型ワークショップに取り組むことで、他者の言葉を聞く方法を知り、自分の言葉を探っていくコースです。他者の考えに触れ、自分の考えを客観視し、批評の着眼点や言葉の感性を磨きたい方におすすめです。

■ 内容|
・講義聴講、質疑応答
・対話型ワークショップ
・Slackコミュニティへの参加
・復習用のアーカイブ動画視聴(講義部分のみ・24年6月末まで)

■ 日程(全8回+最終課題講評)|2023年9/24(日)、10/14(土)、11/4(土)、11/25(土)、12/16(土)、2024年1/13(土)、2/3(土)、2/24(土)、3/16(土)

■ 会場|SPBS TOYOSU(東京都江東区豊洲2-2-1 アーバンドックららぽーと豊洲3-4F [MAP] *有楽町線 豊洲駅直結)

■ 受講料|
通常価格:70,000円(税込77,000円)
学生アシスタント枠:56,000円(税込61,600円)*先着・上限あり
*分割払いが可能です

■ 定員|15名

■ 申込〆切|2023年9月21日(木)12:00
 

【Bコース】の申し込み受付は終了しました。【Cコース】のみ申し込み受付中です。
申し込みはこちら

 

【C】アーカイブ視聴コース

「現地に行けないけれど参加したい」「講義だけでも聞きたい」というリクエストをいただき、各回の講義パートの録画をオンラインで視聴できるコースをご用意しました。遠方にお住いの方、自分のペースで視聴したい方におすすめです。

■ 内容|
・アーカイブ動画視聴(講義部分のみ・24年6月末まで)
一回あたり90分程度を予定しております。

■ 日程|オンライン(各講義実施から1週間程度で動画視聴用のリンクをお送りします)

■ 受講料|32,000円(税込35,200円)

■ 定員|初回30名

■ 申込〆切|2024年3月31日(日)23:59
→2024年5月31日(金)まで延長になりました!

 

 

 

▷ よくあるお問い合わせ

Q1. ワークショップに参加するにあたり、用意するものはありますか?
A1. アーカイブ動画の視聴にあたり、インターネットへの接続環境と、PCやタブレットなどのデバイスが必要です。
 

Q2. すべての回に参加できなくても大丈夫ですか?
A2. 【A】【B】コースでは講義後半に受講生同士による対話ワークショップを行うため、出来る限りの参加を推奨しております。ご欠席された場合は講義パートのみアーカイブ動画でご視聴いただけます。 (個別の補講などは予定しておりませんので、あらかじめご了承ください)。
 

▷ 注意事項

・最少催行人数に達しなかった場合、開催を見送る場合がございます。あらかじめご了承ください。
・スケジュールや課題提出の連絡など、【A】【B】コースのコミュニケーションツールとしてSlackを使用します。
・講座開講決定後のご返金は、特別な事情がない限り原則として受け付けておりません。
・各回の講義の様子は録画され、運営者、ゲスト、参加者に共有されます。

 

▷ SPBS THE SCHOOLとは?

SPBS THE SCHOOLは、“編集“を通して世の中を面白くする遊びと学びのラボラトリーです。古今東西のすべての本、著者、編集者をパートナーに迎え、日常のもの・こと・場所を観察し、意味を捉え直すことで、自分と世の中に小さな変化を起こしていきます。
現在受付中・過去に開催したワークショップはこちら→
 

SPBS THE SCHOOL「批評ワークショップ」

■ 開講期間:2023年9月24日(日)〜2024年3月16日(土)
■ 主催:合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
■ 担当:SPBSメディア事業部 SPBS THE SCHOOLチーム 加藤・工藤
ご相談やご質問などはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先 school [at] shibuyabooks.co.jp
*土日祝を除き、お問い合わせの翌日までにご返信します。

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