「朝になったらきらきら光ってる窓辺の花みたいな。楽しい秘密っていうのはそういうもんやから」
朝昼晩ラーメンの食生活と酒をいったん辞めてみて、ラジオ体操に励む。小学3年生の子を石垣島への旅行に誘致し、マンガを読んで過ごしてみる。部屋に容赦なく上がり込んでくる蟻を子に隠れては粛清し、きな粉のついた餅をきな粉をこぼしながら食べる子の姿を見つめる。
40歳で子育てをはじめた平民金子という人が、神戸の街で限られた子どもとの時間を過ごす本作は、ふざけているようで、真剣で、やさしくて、ただならぬ発見に満ちた格別なエッセイ。M