『「あかん。やってられへんわ」と呟いて、壇上でうずくまったことがある。二分後に、何食わぬ顔で立ちあがってスピーチをやり直した。審査員は激怒していた』
目の覚めるようなおもしろさの、赤染晶子による『じゃむパンの日』。
冒頭引用は同書「let'sスピーチ!」からの抜粋です。綿矢りさと金原ひとみが芥川賞を受賞した2004年に文學界新人賞でデビュー。2010年に『乙女の密告』で芥川賞を受賞した著者の類まれなる名エッセイ集です。
刊行元はpalmbooks、2022年に設立した一人出版社の素晴らしい一冊目。
著者:赤染晶子
発行:palmbooks
刊行日:2022/12/01
サイズ:12.8 x 1.3 x 17.8 cm
、208ページ